普段、みなさんの相談を受けていると、「自分で処理しないとならない」「悩みを打ち明けたら迷惑をかけてしまう」といったことばをよく聞きます。
そこで、「相談」とは?相談する側の視点から説明されている一文を紹介したいと思います。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
言葉になる前の主観的な「悩み」は、「漠然とした不安」とほぼ同義であり捕えどころがありません。
「不安」を不安がっていてもなんら解決にはつながりません。例えてみれば、暗闇の中で見えない
敵を相手に一人相撲しているようなものです。「悩み」は「相談」に至るプロセスの中で、その所在、
あり方が明確になり、言葉を獲得します。つまり、主観的な「悩み」は相談することによって初めて
対処可能な客観的な『悩み』になるのです。この意味で、人は確かに相談しようと決心した時に「悩
み」の半分は解決するといっても過言ではないでしょう。
(受験生こころの参考書・大学合格のためのメンタルクリニック 早川、元永、森 監修・著 駿台曜曜社より)
悩みのない人生を送っている人に、私はこれまで出会ったことはありません。
その時々で、上手に相談を利用して悩んで行けたらいいですよね。