アイデンティティという言葉を、みなさんは一度くらい耳にしたことがあるかもしれません。
「自己同一性」などと訳されますが、その意味するところは「自分は何ものであるか、自分はどこにどう立ち、これからどういう役割と目標にむかって歩いて行こうとするのか」ということです。
この課題を達成するには、既存のもの(例えば親からの価値観など)を一度壊して、新たに再構築することが必要になってきます。非常に葛藤するし、どれが正解ということもない中で自分というものに向き合い、自己を確立するのですから、とても大変な作業です。命がけです。
でも、そうした作業を繰り返す中で、おぼろげながら「自分とはこういう人間である」「この私でいいのだ」と思えるようになって行きます。
(そしてこの課題を達成した後は、次の関所である職業選択・恋愛・配偶者の選択といった人生の本番へ進んで行きます)
価値観も多様化し流動的である今の世の中でしっかりと自分を生きていくためには、そのスピーディーさと逆行するようですが、こうした地道な作業が重要になってくるのだろうなと感じています。
(こころの旅・神谷美恵子参照)
2016年1月29日金曜日
2016年1月15日金曜日
2016年
明けましておめでとうございます。
本日から生活カウンセリング室が開室しました。
今年はあっという間にお正月が終わってしまいましたね。みなさんはゆっくり過ごせたでしょうか?
まとまった休みがあると、いろいろなことを考えたり、感じたりする学生さんもいるかと思います。
気ぜわしくしている時には気付かなかったことに思いが至ったりすることも。。。
「自分はいったい何がしたいのか?」「選択に迷う・・・」「勉強に集中できない」といった時には、意識的にそういった時間を作ってみると、しっかり自分の気持ちをつかまえることができるかもしれません。
「勉強に行き詰った」「今後の進路について迷った…」という場合、一緒に考えてみませんか?
生活カウンセリング室でお待ちしています。
今年もどうぞ宜しくお願い致します!
本日から生活カウンセリング室が開室しました。
今年はあっという間にお正月が終わってしまいましたね。みなさんはゆっくり過ごせたでしょうか?
まとまった休みがあると、いろいろなことを考えたり、感じたりする学生さんもいるかと思います。
気ぜわしくしている時には気付かなかったことに思いが至ったりすることも。。。
「自分はいったい何がしたいのか?」「選択に迷う・・・」「勉強に集中できない」といった時には、意識的にそういった時間を作ってみると、しっかり自分の気持ちをつかまえることができるかもしれません。
「勉強に行き詰った」「今後の進路について迷った…」という場合、一緒に考えてみませんか?
生活カウンセリング室でお待ちしています。
今年もどうぞ宜しくお願い致します!
2015年12月4日金曜日
師走
あっという間に12月ですね。
今年は秋が短く、いきなり冬になったように感じます。
季節が早くすすむと体がついていかず、体調を崩してしまいがち。
身体を温めて、風邪など引かないよう気を付けましょう。
また冬は、春・夏に比べて日照時間が激減します。
ひとは、陽ざしに当たらないと心身に不調を来たすなど、色々と不都合が生じますので
晴れの日は、多少寒くても窓を開けて部屋のなかに新鮮な空気を入れたり、
外に出て少し体を動かすなど、積極的に太陽に当たるようにしましょう!
※生活カウンセリング室は、12月は18日まで、新年は1月15日から開室しています。
今年は秋が短く、いきなり冬になったように感じます。
季節が早くすすむと体がついていかず、体調を崩してしまいがち。
身体を温めて、風邪など引かないよう気を付けましょう。
また冬は、春・夏に比べて日照時間が激減します。
ひとは、陽ざしに当たらないと心身に不調を来たすなど、色々と不都合が生じますので
晴れの日は、多少寒くても窓を開けて部屋のなかに新鮮な空気を入れたり、
外に出て少し体を動かすなど、積極的に太陽に当たるようにしましょう!
※生活カウンセリング室は、12月は18日まで、新年は1月15日から開室しています。
2015年11月13日金曜日
遠慮なければ近憂あり
「遠慮なければ近憂あり」(出典 論語・衛霊公11)
これは、遠い将来のことについてきちんとした考えを持っていないと、必ず近いうちに困ることが起こるものだ、という意味です。
その日その日が忙しかったりすると、少し先の未来を想像することを忘れてしまいがちですが、大きな目標を持った時にこのように進めていくことは、その目標を達成することに大きく役立つように思います。
これに限らず、今の自分にしっくりくる言葉を持っていたり、知っていると、なんとなくですが気持ちが整理されてすっきりします。
みなさんも気持ちにストンと落ちるものを探してみませんか?
これは、遠い将来のことについてきちんとした考えを持っていないと、必ず近いうちに困ることが起こるものだ、という意味です。
その日その日が忙しかったりすると、少し先の未来を想像することを忘れてしまいがちですが、大きな目標を持った時にこのように進めていくことは、その目標を達成することに大きく役立つように思います。
これに限らず、今の自分にしっくりくる言葉を持っていたり、知っていると、なんとなくですが気持ちが整理されてすっきりします。
みなさんも気持ちにストンと落ちるものを探してみませんか?
2015年10月30日金曜日
相談って?!
普段、みなさんの相談を受けていると、「自分で処理しないとならない」「悩みを打ち明けたら迷惑をかけてしまう」といったことばをよく聞きます。
そこで、「相談」とは?相談する側の視点から説明されている一文を紹介したいと思います。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
言葉になる前の主観的な「悩み」は、「漠然とした不安」とほぼ同義であり捕えどころがありません。
「不安」を不安がっていてもなんら解決にはつながりません。例えてみれば、暗闇の中で見えない
敵を相手に一人相撲しているようなものです。「悩み」は「相談」に至るプロセスの中で、その所在、
あり方が明確になり、言葉を獲得します。つまり、主観的な「悩み」は相談することによって初めて
対処可能な客観的な『悩み』になるのです。この意味で、人は確かに相談しようと決心した時に「悩
み」の半分は解決するといっても過言ではないでしょう。
(受験生こころの参考書・大学合格のためのメンタルクリニック 早川、元永、森 監修・著 駿台曜曜社より)
悩みのない人生を送っている人に、私はこれまで出会ったことはありません。
その時々で、上手に相談を利用して悩んで行けたらいいですよね。
そこで、「相談」とは?相談する側の視点から説明されている一文を紹介したいと思います。
~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
言葉になる前の主観的な「悩み」は、「漠然とした不安」とほぼ同義であり捕えどころがありません。
「不安」を不安がっていてもなんら解決にはつながりません。例えてみれば、暗闇の中で見えない
敵を相手に一人相撲しているようなものです。「悩み」は「相談」に至るプロセスの中で、その所在、
あり方が明確になり、言葉を獲得します。つまり、主観的な「悩み」は相談することによって初めて
対処可能な客観的な『悩み』になるのです。この意味で、人は確かに相談しようと決心した時に「悩
み」の半分は解決するといっても過言ではないでしょう。
(受験生こころの参考書・大学合格のためのメンタルクリニック 早川、元永、森 監修・著 駿台曜曜社より)
悩みのない人生を送っている人に、私はこれまで出会ったことはありません。
その時々で、上手に相談を利用して悩んで行けたらいいですよね。
2015年9月11日金曜日
秋
9月に入り、一気に秋めいて来ましたね。寒暖差も激しく、体調を崩している人もいるのではないでしょうか?少しでも体調の変化を感じたら、早めに眠る、食生活を見直すなど、長引かせないように配慮しましょう。
さて、今月末からいよいよ試験が始まる学生さんがいると思います。そこで今日は、面接試験に向けて今から意識するとよいのではないか?と思うことについて書きます。
面接というと、面接官に質問されて、それに答えて、自己アピールもして…と想像するだけで大変だな、緊張!しますよね(私だけ?)それでも一番大切なことは「自分の気持ちを適切にいう」ことではないでしょうか。結果を周囲を気にしすぎると、これもうまくいかなくなります。
「できる限り表現するしかない」
誰もが気持ちの良いコミュニケーションをし、よりよい人間関係をもつためのスキル、アサーションでは、「自己表現で重要なことは、自分の気持ちを適切に言えるか」どうかと言われています。つまり、言いたいことが相手に伝わるかどうかではないのです。なぜなら、「伝わる」ということには自分の伝える行為と、相手の受け取る行為の両方がかかわっています。相手の受け取る行為は相手のものであり、受け取るかどうかは相手が自由に決めることができます。私たちは相手の自由を支配することはできませんから、伝わるかどうかはわからないし、それを恐れても仕方ないのです。失敗することを恐れていてはコミュニケーションは成り立ちません。したがって精一杯自分のできる限りで自分の気持ちを表現することにエネルギーを注ぐことが先決なのです。そして伝わらなかったらまたコミュニケーションを続けるしかないのです。(図解・自分の気持ちをきちんと伝える技術 平木典子より)
普段みなさんが目にする面接対策の本とは少し違った視点になるかもしれませんが、面接も普段のコミュニケーションの1つ。こうしたことを意識しながら、過度に緊張せず当日に臨めば、おのずと良い結果につながるのではないかと私は思います。
さて、今月末からいよいよ試験が始まる学生さんがいると思います。そこで今日は、面接試験に向けて今から意識するとよいのではないか?と思うことについて書きます。
面接というと、面接官に質問されて、それに答えて、自己アピールもして…と想像するだけで大変だな、緊張!しますよね(私だけ?)それでも一番大切なことは「自分の気持ちを適切にいう」ことではないでしょうか。結果を周囲を気にしすぎると、これもうまくいかなくなります。
「できる限り表現するしかない」
誰もが気持ちの良いコミュニケーションをし、よりよい人間関係をもつためのスキル、アサーションでは、「自己表現で重要なことは、自分の気持ちを適切に言えるか」どうかと言われています。つまり、言いたいことが相手に伝わるかどうかではないのです。なぜなら、「伝わる」ということには自分の伝える行為と、相手の受け取る行為の両方がかかわっています。相手の受け取る行為は相手のものであり、受け取るかどうかは相手が自由に決めることができます。私たちは相手の自由を支配することはできませんから、伝わるかどうかはわからないし、それを恐れても仕方ないのです。失敗することを恐れていてはコミュニケーションは成り立ちません。したがって精一杯自分のできる限りで自分の気持ちを表現することにエネルギーを注ぐことが先決なのです。そして伝わらなかったらまたコミュニケーションを続けるしかないのです。(図解・自分の気持ちをきちんと伝える技術 平木典子より)
普段みなさんが目にする面接対策の本とは少し違った視点になるかもしれませんが、面接も普段のコミュニケーションの1つ。こうしたことを意識しながら、過度に緊張せず当日に臨めば、おのずと良い結果につながるのではないかと私は思います。
2015年8月7日金曜日
やる気が出ない、集中力を保つには
猛暑が続いていますね。みなさんは体調など崩していませんでしょうか?
食欲のない時は酸味のあるものなどを取りながら、日々健康に気をつけて過ごしましょう。
今回は受験生の相談でよく受ける、「やる気」「集中力」についてお伝えしようと思います。
「やる気が出ない」「集中力が保てない」人の場合、3つのタイプが考えられます。
①疲労蓄積タイプ
集中しなければいけないのにそう思うほど、他の人の様子が気になったり、机の上が整頓されているかなど別のことが気になってしまうタイプです。
このタイプの人は精神的に疲労がたまっていることが多いです。どんな人であってもいつも集中し続けられるものではありません。気持ちが弱いからということではないのです。
⇒対応:疲れてしまったり、集中力が途切れてしまった時は無理に続けず、「短時間」リラックスできることをしましょう!
②完璧主義タイプ
やらなければならないと分かっているのにとりかかれず、ついついテレビやマンガ、インターネットなどに没頭してしまうタイプです。このタイプの人は、現実的ではない膨大なやることリストや計画を立てていて、しかもそれをこなさなければいけないと思っていることが多くみられます。実際にはとても無理な計画なのでできないのは当たり前なのに、それをこなせない自分にがっかりし、さらにやる気がなくなってしまうというパターンです。
⇒対応:このタイプの人は、完璧主義の人が多いです。完璧にこなそうと思うと手が出なくなってしまいます。計画は現実的に取り掛かれる、無理のないものにしてみましょう。そしていつかではなく、「今」やれることをスモールステップで達成していくようにしましょう。その積み重ねが達成につながります。
③漠然とした不安の強いタイプ
このタイプの人は、授業がわからない、ついていけない、自分には基礎学力がないようだと思うけれど、実際にどうすればいいのかわからないタイプで、いくつもの参考書を買うけれど、買うだけで終わってしまいさらに不安がつのるのです。
⇒対応:このタイプの人は、まず自分の現状をしっかり把握しましょう。それに基づいて、「自分」の計画をしっかり立て1つずつこなして行きましょう。クラス担任に相談することも有効です。何をすべきか把握できると漠然とした不安は減るものです。
どうでしょうか。自分に当てはまるものはありましたか?もしあったならば、対応を参考に今日から対応してみましょう。
食欲のない時は酸味のあるものなどを取りながら、日々健康に気をつけて過ごしましょう。
今回は受験生の相談でよく受ける、「やる気」「集中力」についてお伝えしようと思います。
「やる気が出ない」「集中力が保てない」人の場合、3つのタイプが考えられます。
①疲労蓄積タイプ
集中しなければいけないのにそう思うほど、他の人の様子が気になったり、机の上が整頓されているかなど別のことが気になってしまうタイプです。
このタイプの人は精神的に疲労がたまっていることが多いです。どんな人であってもいつも集中し続けられるものではありません。気持ちが弱いからということではないのです。
⇒対応:疲れてしまったり、集中力が途切れてしまった時は無理に続けず、「短時間」リラックスできることをしましょう!
②完璧主義タイプ
やらなければならないと分かっているのにとりかかれず、ついついテレビやマンガ、インターネットなどに没頭してしまうタイプです。このタイプの人は、現実的ではない膨大なやることリストや計画を立てていて、しかもそれをこなさなければいけないと思っていることが多くみられます。実際にはとても無理な計画なのでできないのは当たり前なのに、それをこなせない自分にがっかりし、さらにやる気がなくなってしまうというパターンです。
⇒対応:このタイプの人は、完璧主義の人が多いです。完璧にこなそうと思うと手が出なくなってしまいます。計画は現実的に取り掛かれる、無理のないものにしてみましょう。そしていつかではなく、「今」やれることをスモールステップで達成していくようにしましょう。その積み重ねが達成につながります。
③漠然とした不安の強いタイプ
このタイプの人は、授業がわからない、ついていけない、自分には基礎学力がないようだと思うけれど、実際にどうすればいいのかわからないタイプで、いくつもの参考書を買うけれど、買うだけで終わってしまいさらに不安がつのるのです。
⇒対応:このタイプの人は、まず自分の現状をしっかり把握しましょう。それに基づいて、「自分」の計画をしっかり立て1つずつこなして行きましょう。クラス担任に相談することも有効です。何をすべきか把握できると漠然とした不安は減るものです。
どうでしょうか。自分に当てはまるものはありましたか?もしあったならば、対応を参考に今日から対応してみましょう。
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